エビセン/syrup16g
連勤が続いていて家のことがままならくなっていた。
汚れていく部屋を眺めては、
なんだか、罪悪感。
なんだか、悲しい。
でも、忙しいときは、みんなおなじだと。
最近実家を出た友達から聞いて、自分を痛め付けるようなかんがえ方はやめようとおもった。
出来るときにできることをしよう。
昨日は休みで昼間掃除機もかけれたし、
洗濯もできた。
今日に至っては明日明後日とまた休みなのをいいことに、料理もしてみた。
スクランブルエッグってスクランブル交差点からきている語句なの??、
それとも反対かな?
スクランブル交差点から、スクランブルエッグって名前ができたのかな…?、
なんて考えながら作った。
食べてみて、味見をしなかったことを大いに、後悔した。、
にんじんが驚異の硬さ。。。
かたっ!!
って、火が怖くて火加減を誤り、おまけにお腹が空いていて調理時間も短かったことが引き起こした現象です。、
生でもニンジンは食べれるからよかったものの。
これが生で食べれない何かしらだったら、お腹壊してるよ。
お野菜はしっかり火を通しましょう。
ジャガイモも買ってあったのだけど、今日の火加減で調理時間だとしたらチョイスせずにいてよかった。泣
あしたは20年来から友人の友達とお茶という名の逃避行に出ます。
久しぶりに会うから、たのしみ。
はやく寝なきゃ。
おやすみなさい。
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踊れ引きこもり/忘れらんねえよ
レモネードのレシピを教えてくれた職場の主婦さんが、パンフェスで買ったおいしい食パンを半斤もくださった。
おうちの冷凍庫がいっぱいだからー、と話してくれたけどわたしが味噌メシからのスタート話をしたから、心配して思い遣ってくれたんだとおもう。
ありがたや。
さっそく、フライパンでこんがり焼いてチェダーチーズを乗せ、ケチャップでピザトーストを作った。
美味しい。
チェダーチーズとケチャップって、マックのチーズバーガーに似た味がして、チーズバーガーばかり注文してしまうわたしは、しばらくマック行かなくてもいいな!、と前向きに思えてきた。
一人暮らし解放して、よかったところは、
・煙草吸い放題
・入浴剤で湯舟に浸かる歓びを堪能できる
・総じて、お風呂上がり最高の気分
・半裸でも誰にも叱られない
・夜更かししても気を使わないで済む
・料理ができる
・本当に静かななかで就寝できる
いまのところこんなかんじ。
これからもアップデート、よかった点は更新していきたい。、
今日はじめて通しで仕事をしたけど、やるべきことが山積みで気が付いたら夜8時だった。
今朝は間違えて違う系統のバスに飛び乗ってしまい、すこし早めに家を出たから大丈夫だったけれども、朝から焦った。
今後、気をつけねば。、
三連休をいただいていたので、久しぶりに母宅から持ってきたSwitchの電源を入れてみた。
まだ正常に動くようすだった。
すこしだけ、DLしたクラッシュバンディクーをプレイした。
なかなかうまくいかなくて、自分に対する憤怒からSwitchを壁に投げ付けそうになった。
危ない、危ない。
あまり、中身のない内容でごめんなさい。
おやすみなさい。
あしたも仕事がんばるぞ。
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坂道/折坂悠太
きのうはなんだか急に心が乏しくなってしまって、真っ暗な部屋で寝転びながらわんわん泣いた。
今になって思うと、あれは、
ホームシックってやつ、だろうか。
ネガティヴな事柄はあまり口にしないに限る、と気持ちのどこかで虚勢を張っていたけど、こちらでもあまり良くない内容のブログを更新したりして、その前兆は大いにあったと考えられる。
わんわん泣きながら、ぶつぶつ呟くものだから自分でも支離滅裂に収集が付かなくなって、参った。
気が付いたら眠りに落ちていた。
朝4時とか、5時に一度目が覚めてしまう生活は、母宅に居るときからで、もう1年は続いているようにおもう。
多少、冴え切った頭で
吸う煙草が美味しいんだ。
きのうはなんでわたし泣いていたっけな?、って振り返って阿呆らしくなって、明るくなってきたカーテンの隙間から溢れる光から逃げるように、一服後、また、すぐ就寝した。
母宅をバスで横切る。
横目で見ながら朝、何回も、停車ボタンを押したくなるきもちを抑えて出勤する。
わたしは、常に何かしらに依存する体質で、母に多大なる迷惑でしかない負担を掛けてきた。
だから、わたしと住むのはもう、限界だ。と母が切り出したちょうど1年前は、本当に惑ったし、そこからいまの場所に這い上がるまでが大変だった。
そんな気持ちを抱いたままの母と、一緒に暮らす小さな家も、ただただ、わたしには苦痛な事でしか、日々、埋まらなくなってきていた。
わたしだって、限界だ。
そう感じていたけど、洗濯や料理、掃除を今まで一切してこなかったわたしに、それらを任せっきりの母に、伝える義理なんてなく。、ジレンマだったように、今はおもう。
母だって仕事以外で、ゆっくりするぐらい赦されていい。
わたしがそうであるように。
母は、もうわたしがこの歳になれば、
いつまでも、わたしの母、をしてはいられない。
わかっていたけれど、わたしはきっとどこかでさみしくて仕方なかった。
母離れすることが、さみしくて仕方がなかった。
いつも誰かや何かに依存していくわたしは、変化をあまり好まず、いつまでたっても、変わらなかったし、今でも変わることを畏れている。
新しい環境は刺激的だけど、ここまで走ってきて、ちょっと疲れちゃったんだとおもう。
今はまだ整理が付かずにいるから、
垂れ流しても。また、きのうの晩みたいなことになりそうだ。
やめよう。、
今日は入浴剤の新しいのを買ってきた。
ゆっくりお風呂に入って、
また朝方起きて、
美味しい煙草を、吸うよ。
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冬の花/宮本浩次
今日、引越して新居に身を置きはじめてから、
初めて、あまり嬉しくないことを云われた。
今まで、おおっぴらにしていたわけではないし、みんなが知っている事項ではないのがわたしの引越し事情な現状。
云われてみて、皮肉的な意味合いが込められていると気付くのが今になってからで。
いつもそうなのだが、
わたしは本当に父の血を受け継いでいるのだなあ、と感じる。
能天気というか、何事も人を疑ることをしないところからのスタート、というか。、
世の中はいろんな人がいる。
だから、わたしや父は危ないのだ。
世の中の大半の人が自分を肯定的。であるはずがない。
考えれば簡単だけど、わたしはなぜかとろくて思考がすぐに危険レーダーとして作動しない。
気付くまでに時間もかかるから引きずって物事を考えがちだし、いつも相反する意見に対してカウンターパンチを喰らわせる事や、自分の意見をうまくその場その場で述べることが出来ずにきている。
今日は、洗濯機についてある人に話をした。
「ごはんを作ることや洗濯しなきゃいけない場面、本当に大変なことなのだ、と思いました。」と、わたしのことを良く思っていない人という対象であることを忘れていて伝えると、その人は言った。
「私のときは洗濯はコインランドリーだったから。」
「あ、そうかあ。コインランドリーってふかふかでいい匂いになりますよね。」動作を付けて心からそう思ったわたしは述べた。
「いや。
私のとき、当時はそんなにいい物じゃなかったから。」
「洗濯機があるだけ、ありがたいと思わなくちゃ。」
わたしはそれに、
「そうかあ。そうですよね。洗濯するのもわざわざ出かけないといけないし、大変ですよね。いろんな世界があるんだなあー。」
「そうですよね。ありがたいことですよね!」と何の疑いもなしに返していた。
いま思うと彼女はわたしに一方的にライバル心を燃やしている対象であり、嫌味を皮肉的に言い放つ性格の持ち主であること。
気の細やかな人ではないこと。
忘れていた。。。
帰宅してから、あれれー?って思い出して、なんだか引っかかると気になっていたら、
やっぱり。
彼女はわたしよりずっと歳上なのにも関わらず、確実にわたしへ敵意を向けた所以の発言であったと、わたしは本能的に認めたくなかったのであろうか。、、
云われて嫌な気分にしかならないというよりは、他の周りのみんなと違う物言いに、やはり彼女に対しての警戒心がより一層芽生えてしまうのが結果、のようにおもう。
妬みやっかみのように感じるし、それは背景を鑑みても見当違いではなく、間違いなさそうだ。
嫌なクジ引いちゃったな。
今日は、そんなかんじ。
誰しもが自分を肯定的ではない。
すこし、勉強になりました。
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ならばおさらば/P丸様。
休日。
「ああ、今日は良いレモネード日和だ。」
などと、冷蔵庫にスタンバっているレモン6個たちをそのまま放置するのは胸が痛いわたしは、
遂に、だいすきなレモネードを作る覚悟を固め、輪切りレモンの大量生産に取り掛かった。
丁寧にたわしでレモンを磨いて洗っていく。
種を取り、妹に教えてもらった生ゴミの冷凍化にのっとり、ジップロックのビニール袋へ生ゴミをしまい、冷凍庫へ入れておく。
慣れない包丁さばきでレモンを輪切りにする。
母宅で使った包丁より、ずっと切れ味が良いのか安定しているのか、輪切りレモンは次々とテンポよろしく大量に作ることに成功した。
お次はニトリで安売られていた瓶に、
きび砂糖を入れ、半分くらいの熱湯で溶かし、ぐるぐると混ぜる工程。
写真のようにたくさん入れたきび砂糖たちはゆっくり熱湯を注ぐと"コポコポ"と音を立てて泡を吹き出した。
甘いにおいをさせた瓶を、木べらでゆっくり、こっくり丁寧に何回も混ぜていく。
輪切りレモン投入。
それらしくなってきて、何度も見返したメモ書きから、安堵して目を離し、しばし休む。
レモンを投下したら、また木べらでゆっくりと混ぜてなじませていく。
ゆっくり、ゆっくり、こっくり。
レモンや液を溢さないように混ぜていく。
瓶の蓋を開けたままにするか、しばし悩んだが、
蓋を開けたまま、30分くらい常温で冷ました。
のちに冷蔵庫へ。
これで完了。
4〜6時間後。
冷蔵庫を覗き、瓶を取り出してみると冷え冷えになっていた。
近所のワークショップで50円で背の高いグラスが売られていたので、購入した。
それに輪切りレモンをつまんで幾つか入れる。
氷を入れて、原液をグラスに3分の1注いだら、残りは水で割って、、
出来上がり!!、
レモンたくさんの、わたしの愛してやまないレモネード。
味も同じにできました!、
プラスチックのコップでお湯割りにしたら、ホットでも美味しくいただけました。
教えていただいた主婦さんのレシピによれば、3〜6日は美味しくいただける。そう。
わたしは歓喜したよ。
手作りの素晴らしさを。
すこし、噛み締め、料理の偉大さを感じたよ。
味噌メシからのスタート。
わりといい感じに向上気味。
今夜はそんなレモネードも美味しくすべていただいたので、第2弾レモネードを作りました。
きび砂糖 300円ぐらい。
レモン5個 500円(変動)
で出来るしあわせな禁断の飲み物。
知ってしまっては戻れないな。、
ホットもアイスも美味しいです。
主婦さんに感謝。
ありがとう。
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しょうもな。/クリープハイプ
1日目の晩御飯は、焼き肉弁当だったように記述して事なきを得ているように思うので、殊更にこの事態は書いておかねばならない。
記念すべき1日目のごはんは、
レンジで温めたレトルトの白いご飯に、あおさの味噌汁の味噌を塗りたくって割り箸で食す。というズボラにも程がある、B級にも満たないビックリ飯だった。
炊飯器でご飯を炊くことを覚え、スーパーで10個入りの卵を調達してきたわたしは次の日の朝、目玉焼きを。父と妹との買い出しで購入したIHのフライパンで焼き、ソーセージを添えた。
牛乳を注ぐだけのグラノーラに変化を付けたくて、母の真似事をしてみた。
IHのフライパンとは凄い代物だ。
新品な事も相まってか、サラダ油をしいたこともあれど、目玉焼きが全くフライパンにこびり付かずに綺麗に焼けた。びっくりした。
次の日は、わたしの唯一最近できる料理。
オムライスを作った。
なぜか、出来上がったのが嬉しくて日付けを記念にケチャップで書いた。
ソーセージと塩コショウ、ケチャップのみの焼き飯。
美味しかったので、まあよしとする。
わたしの料理はココ止まりだと思うけれど、実は職場のスタッフの主婦さんからレモネードの作り方を教わっている。、
わたしが、だいすきでだいすきで堪らない、レモネード。
胸躍るレモネード。
レモンは6個買ってある。
きび砂糖も買ってあるのだ。
1.5Lのガラス瓶の容器すら、ニトリで安売られていたのをゲットしている。
あとはやる気だけだ。
はてさて、どんなレモネードが出来るのか、楽しみである。
味噌メシからの出発。
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下弦の月/EGO-WRAPPIN'
父と妹にわたしの新居の買い出しを手伝ってもらったあと、食事をした。
前日の金曜日。初めて新居に1人で泊まってみたけど、新しいことがたくさん待ち受けていて刺激的だった。
昼間はガス開通にガス会社の業者さんが来て、立ち会った。書類を書いていて印鑑の朱肉がないことに気づき、おろしたての折り畳み自転車でドキドキしながら、近所のスーパーや百均、ドラッグストアに買い物に出掛けた。
10年振りの自転車の運転はサドルの位置やハンドルの高さがまだ定まらないのもあり、おまけにハンドルの重さも変えられるタイプの代物だったものだから、四苦八苦しておぼつかなく、側から見たらとても危なっかしく映っていたと思う。
スーパーで、なぜか飲み物をひと通り揃えることに必死になった。
インスタントコーヒー、ペパーミントの紅茶、ロイヤルミルクティーの素、緑茶のテトラパックに、1Lの牛乳、野菜ジュースというラインナップ。チャイ・ティーがあったら最高だったな、とカゴいっぱいの、飲み物になるべくして待機し固唾を飲み見守っているそれらを、視界の端で捉えながらわたしは更に、ミルクポーションを一袋、そのカゴに放り込んだ。
包丁とまな板や鍋に加え、お皿やお箸、フォークやスプーンもまだない新居で料理をするという選択肢は今日のわたしには皆無だった。お惣菜コーナーをうろつき、唐揚げと牛肉と玉ねぎの炒め物のお弁当を選ぶ。
百均では大きめのボウル皿と、狭い我が家は空間利用だと自分に言い聞かせ、壁にかけられるポケットが6つついたウォールポケット、洗えるスリッパや小さめの灰皿を買う。
薬局でシャンプーリンス、洗顔料にルームスプレー、入浴剤も買ってみた。
パツパツのエコバッグを提げ、帰り道また自転車に乗らなくてはならないのだと思うととても憂鬱になった。新品とはいえ、練習もせずに運転に臨んだ自分の浮き足立ち、行き過ぎた考えとヒラメキを呪う。
道中は片道自転車にて5分程だ。
とはいえ冷や汗を掻き、途中対面から突如としておわす歩行者にビクビクし、車輪を漕いで動かすことを諦め、愛車を手で押し、歩いたりしてなんとか我が家に辿り着く。
まだ慣れない2箇所に鍵穴の付いたドアをガチャガチャと試行錯誤し開けると、安堵からか眠気が襲ってきた。
友達から短い文章で連絡が幾つか、ちょうど家を出た時刻に入ってきていて慌てて返信する。夜、電話をする約束をしていたので、冷蔵庫やキッチンの棚に飲み物たちを片付け、野菜ジュースの紙パックを開けてプラスチックのコップに注ぎ、ひと息つく。
すぐさま彼女との電話は繋がり、2時間半、近況やいつものピロートークとも云える修学旅行1日目の夜に交わされそうな会話たちで時間を食べるように過ごした。
そんな彼女が居てくれて助かった場面は幾つもあり、戦友のようなイメージでもってもうそろそろ、20年程の付き合いになるとおもうから、今日もわたしを気にかけて電話をくれ、貴重な時間をくれたことに感謝だ。
電話を切り、お腹が空いて唐揚げ焼肉弁当を試しにレンジで温めてみる。恐る恐る、お弁当に書かれている500W 1分30秒の文字通り1分半にレバーを合わせた。
途端、レンジは暖かみのあるオレンジ色に灯りを灯し、グルグルと。皿に焼肉弁当を乗せ回りはじめた。わたしは気が気でない。なぜなら母と住んでいる母宅には母の意向によって、電子レンジがないからだ。
久しぶりの感覚。グルグル回る焼肉弁当が、そのうち爆発するんじゃないかというよからぬ事態を想定し、わたしは電子レンジから、顎を引くようにして逃げる。
もしも爆発があった時分に自分を守れない、と振り返り、電子レンジから大きく後ずさりしてみたりした。
お湯を注いだカップラーメンが出来上がるより早く、お弁当は温まり、レンジはチン!という軽快な音を立てた。
まだテーブルがないので母宅から持ってきた踏み台の小さな椅子をテーブル代わりにして、食事をする。
美味しかった。満たされた。
温かいご飯は正義だ。
食後の眠気にやられて何度も目をしばたきながら、42℃の表示をデジタルで告げるガスのスイッチをピッと入れる。
薬局で買った入浴剤をわたしはとても楽しみにしていた。バスクリンでライム系の香りがするらしい。
あっという間に、湯船のお湯は3分の2の量まで溜まった。ミドリ色のサラサラしたたくさんの粒状の入浴剤を封を切った小さいビニール袋から落とし入れ、湯船は透明なグリーン色に染まる、眠たくなるような暖かい柑橘系の香りで浴槽内を充す。
入浴。
風呂場に椅子が無いことに気付き、今後の調達事項の参考に脳内メモ。
買ってきた小さいトラベル用ボトルのシャンプーを泡立てて髪を洗い、コンディショナーも使う。肌あたり硬めのお身洗いにボディソープを含ませ身体もゴシゴシと洗う。洗顔料を泡立てたら、顔に乗せ少し停止。そのまま歯磨きに移る。
...シャンプーを流したあたりから、わたしは重大な事態に気付いてしまう。
洗い場からトイレへと通じるドアーの扉と床に隙間が、空間があるように感じたんだ。
洗い場から溢れ出たお湯が、たぷんたぷんと波打ち、その隙間を飲み込んでいくような感覚を覚える。わたしは咄嗟にシャワーヘッドを湯船の方へ向ける。まだバスマットもトイレマットも設置されていないあのスペースに、浸水するなんて後片付けが大変な事は目に見えた事態だった。
髪や体を洗っている最中、出来るだけスペースに水が浸水しないよう努め、結果、シャワーヘッドは常に湯船に向かってお湯を放ち続けた。
ーそれがよくなかった。
入浴剤を入れた薄グリーン色の湯船は浴槽いっぱいにお湯で溢れていた。
右足から投入。
当然、お湯は湯船から溢れ出てしまい、あのスペースへ。たぷんと小さな波を起こして押し寄せた。青ざめる。
本末転倒。
腰をゆっくり、少しずつ、慎重に下ろして浴槽に浸かる。スクワットでもしているようなキツい体制で、注意を払う関係から神経までもが研ぎ澄まされる。
わたしの住んでいる母宅ではシャワーが常。湯船はあれど浸かることはほとんどなく、久しぶり過ぎる楽しみにしていた入浴だったのだが、わたしのおつむ不足により惨事、事故ってしまった。
結局、なんとか入浴は出来た。
温泉や銭湯に行った後の感覚に似て体がぽかぽかした。春が来たみたいだ、と思った。
0時前に眠気は訪れ、頭を殴られたようにバタンキューで寝入る。明日は父と妹が部屋を見に来てくれる。買い出しも手伝ってくれるという。
ここのところ契約や手続きなどで休みの日は早起きしていて、24h寝るなんてことがなく、なんとなくそれが懐かしくなってきていたところだった。
第一章、ロングスリーパーの旅立ち。
妹に生活の知恵を貸りよう。とぼんやり思ううち、わたしは眠りに落ちた。
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